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公認心理師・臨床心理士/博士(医学)
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試行錯誤チャレンジ~子育てが楽になる学習心理学3~

心理学一般

毎日同じこと言ってるのに

昨日から子育てを話題にしています。

毎日同じこと繰り返し言ってるのに!
なぜ片付けできないの?なぜ準備できないの?!

刺激と反応のおはなしは、
ちょっとキツネにつままれた気分だったかもしれませんが、
もういちど、おさらいしてみますと、
人の行動は、なんらかの刺激をきっかけに生じるというお話です。

そして私の悩みをもう一回振り返ってみますと、
「片付けなさい」「準備しなさい」「水筒持った?」「体操着は?」
ああせいこうせい、ああせいこうせい、ああせいこうせい・・・いそいでー!!!

これを毎日繰り返すことで、
大人からの声かけ(刺激)→渋々準備を始める(反応・行動)
というメカニズムが見事に学習されてしまったのです。

大人から声をかけられて初めて動く
これを学習してしまった子どもたちは、
逆に大人からの声かけがなければ、行動を起こさなくなってしまうのですね。
当然のことながら、自分の中での意欲や動機づけも高まりません。

完全に罠にかかりました・・・
わかっちゃいる。
わかっちゃいるんですけども、失敗してから気づくものです。

ちょっと違うこと言ってみる

そこでまずは、声かけの仕方を変えるチャレンジ!

だって毎朝毎朝時間がないんです。
いくら待ったって子供は行動なんて起こそうとしないんです。
ついつい声くらいは出したくなりませんか??

まず私がやってみた方法。
「いま何時?」「いま、なにやる時間?」「何時までに準備すればいいの?」
(深呼吸してから、できるだけ穏やかなトーンで)

いちど子どもが自分で考えるプロセスを与えることです。
これによって、ただ外からの刺激に反応しているのではなく、
「自分で逆算する」という力が行動を誘発する引き金にならないかな?と思いました。

ひとまずこれは、ギスギスした家庭の空気を緩める効果はありました。
でも・・・結局は声かけがなければ考えない・・・一緒でした笑。
そして私のフラストレーションだけがたまる方法でした。

声かけをやめてみる

つづいて声かけをやめてみるチャレンジ!!

これはかなり勇気のいる方法ですが、
何も言わない状態で、いったい何分たったら気づくのか?気長に待ってみようと。

・・・あと5分で学校出る時間!!!!!
だめですね。ただの遅刻ですね。

やはり何もないところから自分で行動をスタートするのは難しいです。

次に、起きたらやることが分かるように工夫してみました。
制服や制帽、下着類もすべて準備してソファに並べて置く。
声をかける代わりに見た目に訴えかけたわけです。

専門用語で言うと、聴覚刺激から視覚刺激に変えてみました

この作戦!なんと、けっこう良かったのです!!
が、いま振り返ると、それにはほかの工夫も少し入れていたからかもしないことに気づきました。
たまには成功体験もあります笑。

次回は少し成功するための工夫を。おたのしみに。

>>過去の投稿も、ぜひご覧になってください。
関連記事:
はれるや~子育てが楽になる学習心理学1~
ああせいこうせい~子育てが楽になる学習心理学2~

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