昨日は建国記念日。久々の週半ばの休日でしたね。
私は3連休よりも、このホッと一息つける祝日が好きです。
今でこそ、子どもたちが小学生になり、話題は勉強や生活のことになりがちですが、
つい最近までは一緒に公園を走り回る幼児の母でした。
連休になると閑散としがちな都内ですが、
昨日は公園で嬉々として遊ぶ子どもたちの声が街中に反響していました。
本日は、すこし過去の子育てを振り返って、書いてみようかと思います。
公園あるある
公園でおとなを困らせる「帰りたくない問題」!!
「まだいるー!」「まだやるー!!」
子供たちの泣きわめく声にまじって、おとなのため息がこぼれ落ちそうなまでに聞こえてきます。
振り返ってもどっと疲れが出てくるような、そんな時間です。
おとなたちの試行錯誤
こんな時に、どうやって子供にあきらめさせる?どうやって切り替えさせる?
おとなたちも必死に試行錯誤して、なんとか工夫をしています。
ちなみに私が当時よくやっていたこととしては、
「あと10回で終わりね」「あと5分で帰ろう」でした。
きっとほとんどの親御さんがチャレンジした方法だと思います。
我が家の場合、これがまぁまぁ効く時もありましたが、
「やだー!」「あともうちょっとー」が始まる時もありました。
とくにお友達に代わってあげるのを嫌がるパターン・・・
困るやら、気まずいやら、いたたまれなくなります。他人のふりをしようかと思った場面もちらほら。
何か別の方法を・・・と常にアイディアを探っていた気がします。
それがある時!!
おそるおそる幼稚園の参観に行ってみたら、あっさりお友達と交代しながら遊んでいたのです。
我が子はこんなことができるのかと。感動すらしてしまうのが親という生き物ですね。
幼稚園には楽しく10を数える歌があり、それが終わるとニコニコとみんな交代していきます。
なるほど、これぞモデリング!と頭の中で手を打ちたくなりました。
モデリング
モデリングは、バンデューラという心理学者が社会的学習理論として提唱した考え方です。
簡単に言ってしまえば、見て学ぶ。
詳しい理論は以前もご説明していますが、
このブログのテーマとしている「学習心理学」の理論の1つです。
ひとは自分が直接体験していなくても、
他者がメリットを得ていることを観察するという間接的な体験から、行動を習得することができます。
先ほどの幼児の例で言えば、
子どもたちは、ほかのお友達(おそらく特に年長児)が歌いながら10数えて交代する様子を見て、
「たのしそう」「ほめられている」
というところから、同じ行動がとれるようになっていくのだと考えることができます。
あこがれの存在
子どもたちは、こうして子ども同士で学んでいくものだとつくづく感じます。
おとなの言うことなんて右から左なのに・・・とちょっとガックリですが、
素敵なお友達からたくさん吸収してねと。ほほえましく眺めた参観なのでした。
何はともあれ、年長児があこがれの存在であるということが大事なのかもしれません。
すてき!こうなりたい!と思っているからこそ、よく見ているのですよね。
これはきょうだいでも良くあること。下の子は上の子を非常によく観察しています。
モデリングをするうえで大事なモチベーションともなる”あこがれの存在”。
世の子どもたちが素敵なひとにたくさん出会って、あこがれの存在を増やしていけたらいいですね。
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