研究者って・・・
いきなりこんなことを書くと語弊があるかもしれませんが、
研究者って・・・変人です。
自分も研究者なので、誤解を恐れずにもういちど言います!
研究者のほとんどが変人です!本当に!!
そもそも変ってなに?普通ってなに?という議論がありますが、
一般とか、普通とか、平均とか、そういったものから飛び抜けているところがあるからこそ、
研究者としてスペシャリティを持つことができているとも言えます。
「飛び抜けている」と「飛び出している」。ちょっとした表現の違いでも意味が変わってきます。
突出していることの良し悪しは、とらえる人によりますので、
人と違うということが善でも悪でもないということは、いったん強調しておきますが、
それにしたって、ちょっと人と違うよねという人種が研究者には多いというのが今日のお話です。
おだやかな先輩
さて話は脱線しましたが、そんな変人が多いと言われる研究者の中にも、実は様々なタイプがいます。
研究者と言えば研究大好き人間。昼も夜もなく研究に没頭してお風呂にも入らない。
といったイメージを持たれがちですが、そうとは限りません。
私が出会った研究者の先輩は、ジェントルマンでジェネラリスト。
私のイメージする研究者とはちょっと違う、おっとりして、おだやかな方でした。
ただ研究は人一番できる能力の高い方でしたので、心理学の世界にとどまることなく、
脳科学や数学にもチャレンジし、新しい研究領域を確立していくような方でした。
研究者の生活
ところで研究者って毎日どのような生活を送っているか、皆さまご存じですか?
もちろん研究分野にもよりますし、リーダーなのか、学生なのか、その立場にもよります。
ただ共通して取り組んでいることとして、論文を書いています。どの研究者も論文を書きます。
なぜならば、それが研究成果の価値を世に示す唯一の方法だからです。
ですから、研究者同士の会話で決まって話題にあがるのは、
「どうやって論文を書いてる?」という話です。
論文を書くにあたって、
どうやって知識を身に付けているか、という話もあれば、
どうやって書く時間を捻出しているか、という話もあります。
先輩を含めた何人かでお話ししていた話題は、後者の方でした。
いまでこそAIの発展がめざましく、
どうやって論文執筆にAIを活用しているかという話がメジャーになりつつありますが、
この当時は、忙しい中で一生懸命に慣れない英語論文を書くために、
どんな工夫しているかという話を良くしていたように思います。
先輩の論文執筆術
先輩は、この議論の中で、
「論文をわざと中途半端なところで終わるようにしてるんだよね。」
と唐突に持論を出し始めました。
私は最初どういう意味だかさっぱりわからず、ハテナが頭に浮かんでいました。
ただそれはみんな同じ状況だったようで、誰かが「どういうこと?」と笑いながら聞きました。
それに対する先輩の答えは、
「論文を書いてると、キリのいいところまで行きたい!と思って、つい残業して書いちゃうんだけど、
そうすると達成感で、またしばらく書かなくなるんだよね。
決まった時間で終わりにすると、すごい中途半端なところで終わるから、
次の日に猛烈に「論文かきたーい!!」っていう気持ちが湧きあがるでしょ?
そうすると毎日かけるよ。これおススメの方法です。」
このとき、あまりの先輩のにっこり笑顔にやられて、
一同が「たしかに」と頷いて納得していたこと。なんだか鮮明に思い出されます。
「いやいや、まず「論文かきたーい!!」てなる!?やっぱり研究者って変人ー!!」
と後で笑い話になったのはさておき、たしかに納得のいく方法なのです。
ここでは「論文執筆行動」という、ちょっと変わった研究者の行動癖のお話でしたが、
やる気スイッチがなくても、人ってちょっとした工夫でやる気を発動させることができるのですね??
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