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KokoTeraブログ

公認心理師・臨床心理士/博士(医学)
医療現場でカウンセリング歴15年以上。小学生2児の母。
仕事や育児、病気との向き合い方など、様々なご相談に乗ってきました。
このブログでは、心理士として、大学教員として、母として。
ゆかいな日常生活をお届けしながら、
日々の生活に役立つ心理学のエッセンスをお伝えしていきます。

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夜の悪循環~技あり学習心理学8~

心理学一般

朝寝坊しちゃいます

先日も話題に挙げましたとおり、
子どもの生活習慣をコントロールするうえで大事なのが自分の生活習慣!

とくに寝坊をしてしまった日は最悪です。

予定通りにスケジュールが回らなければ、
子どもに落ち着いて生活習慣を身に付けさせるなんて不可能です

「もういいや!今日は手伝ってあげるから!」
「とにかく早く準備して~!」
「何してるの、急ぎなさい!!」

子どもは親に言われるがまま動くロボット。
あるいは、言うことを聞かずに叱られるかかし。

こうなってくると、まったくの負のループです。
「自分で着替えるようにお膳立てして、できたら褒める」なんて。夢のまた夢です。

でもね、私・・・するんです。朝寝坊
5時にアラーム鳴らしてたはずなのに!!なんで6時半!!?

子どもに何か言える資格はないなと、そんな日はちょっと落ち込んでしまいます

わかっちゃいるがやめられない

ここで赤裸々に自分の生活を開示するのはお恥ずかしい限りですが、
だいたい寝坊するときの決まったパターンがあります。

・・・寝るのが遅い。

当たり前のことですが、これですよね。
わかっちゃいるがやめられない。夜更かしです。

ゲームやネットで夜更かしというパターンがやめられないケースもあると思います。
カウンセリングで「ついついゲームを・・・」と気まずそうにお話しされる方も多いですが、
ゲームとはそういうものです。つい癖になるように作られていますから、
夜スタートすれば、ついつい夜遅くまでゲームをしてしまう。当然のことです。

ちなみに私の場合は、タカラヅカの映像です・・・

だいたい毎日しめきりに追われる生活をしていますので、
子どもが寝た後、洗濯や片付けを終えてメール処理や資料作成など、仕事をします。
はじめは黙々と仕事をしていますが、
終わりかけるのころになると、疲れがたまって、
猛烈にストレス解消したいモードが高まっています。
脳内にビールとタカラヅカがちらついております。
「終わったー!」「よし、今日はここまでー!」となると、
そこからは早いです。ビールをプシュッとして、タカラヅカの映像を見始めます。
見始めたら最後、先が気になったり、次が見たくなったり、
違う人で比較したくなったり、エンドレスです・・・

あるいは仕事が終わらず2~3時までかかる日もありますが・・・
いずれにしても、我ながら、なんと困った生活習慣でしょう。

この悪循環を断ち切らない限り、朝寝坊は治らないでしょう

まがりなりにも心理学者

とはいえ専門家としては、なんとかせねばならんという思いは抱えておりまして、
頭の中では、このように自分の行動を分析しています。

【パターン①】
(先行刺激)仕事のストレス+録画してある番組 → (行動)タカラヅカ視聴 → (後続刺激)たのしい+ストレス解消

【パターン②】
(先行刺激)仕事のストレス冷えたビール喉カラカラ → (行動)ビール飲む → (後続刺激)おいしい+たのしい+ストレス解消

またさらにお酒はこのような影響もあります。

【パターン③】
(先行刺激)ほかの動画もあり思考が朗らかに(まいっか、どうにかなる、きっと起きられる)→ (行動)さらに視聴 → (後続刺激)たのしい+ストレス解消

【パターン④】
(先行刺激)もう1本の冷えたビール思考が朗らかに(まいっか、どうにかなる、きっと起きられる)→ (行動)さらに飲む → (後続刺激)おいしい+たのしい+ストレス解消

この「思考が朗らかに(まいっか、どうにかなる、きっと起きられる)」が、
私の生活習慣を負のスパイラルに陥らせる元凶になっています!

このように、多くの場合、生活習慣は複数の行動が連鎖しています

いきなり全部パタリとやめるのは難しいですから、
こうしてまずは自分の生活習慣を客観的に眺めるところから始めます。
自分を棚に上げて皆さまにもお伝えしたいのは、
学習心理学に基づく行動分析の第1段階は、自分を客観視することです

そしてこれがクリアできたら、
第2段階は、ちょっとした工夫で変えられるところを探します
たとえば私の場合、ビールをおいしく飲みたいがあまり、
「喉カラカラにして」仕事をしているようです。
これが仕事後に強烈に飲みたくなるという、引き金になっています(パターン①)

そこで考えたのは、子どもの夕食と一緒に少しビールを飲んでしまうこと。
いったんここで満たされておくことで、
「仕事を終えて早く飲みたい!!」と私を引っ張るエネルギーを
少しでも弱めるという方法をとることにしました。

そしてさらに言えば、冷蔵庫に複数本のビールが冷やしてあるから、
1本終わっても、次のビールに手を伸ばしてしまいます(パターン③)

これを500ml缶1本にしておくことで、
次のビールに手を伸ばすリスクを減らすことにも少しずつ挑戦することにしました。

350ml缶1本にしないの?ビールの量減ってなくない?
という疑問は今は受け付けません!!笑

なぜならば今の私の目標は酒量を減らすことではなく、
朝寝坊しないために、夜早く寝ることだからです。
行動分析成功のコツは、目標を見失わないことだということも、
ここで改めて強調しておきます。自分の恥はさておいて。

>>これまでの投稿もぜひご覧になってみてください。
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