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公認心理師・臨床心理士/博士(医学)
医療現場でカウンセリング歴15年以上。小学生2児の母。
仕事や育児、病気との向き合い方など、様々なご相談に乗ってきました。
このブログでは、心理士として、大学教員として、母として。
ゆかいな日常生活をお届けしながら、
日々の生活に役立つ心理学のエッセンスをお伝えしていきます。

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公認心理師って知ってますか?~つれづれなる心理学3~

心理学一般

自己紹介に困ってます

最近、研究者や医療者以外方々にお目にかかる機会が増えましたが、
自己紹介するとき、いつも困ってしまいます。

そんなときの、私の頭の中はこのような感じになっています。

「公認心理師の〇〇です」・・・知られていない?
「心理師の〇〇です」資格があるのか怪しい感じがする?
「カウンセラーの〇〇です」ちょっと幅広すぎる?
「臨床心理士の〇〇です」少しは知られている。でも公認心理師を名乗らないことが気になる・・・

本当に難しいのです。
皆さまは公認心理師が国家資格だってこと、ご存じでしたか??

国家資格化までの長い道のり

私たちが医療現場のさまざまな職種に調査を実施した結果、
公認心理師は臨床心理士よりも認知度が低いということが分かりました。
これは私自身が自己紹介している時の肌感覚とも一致します。

臨床心理士は、心理査定(アセスメント)および面接援助(カウンセリング)を実施する資格として、1988年に誕生し、現在4万人以上の有資格者がいます。
医療現場や教育現場はもちろん、一般的にも比較的浸透していて、
「臨床心理士さん」と親しみ深く呼んでくださる方も多くいらっしゃいます。

古くは臨床心理士の国家資格化を目指して動いていたと諸先輩方から伺っていますが、
紆余曲折あり、長い長い道のりを経て、ようやく満を持して2018年に誕生したのが、
公認心理師という新たな国家資格です。

当時、臨床心理士資格で働いていた心理職のほとんどが、国家資格化に伴い、
公認心理師を取得したため、ダブルライセンスの心理職が多数誕生することになりました

これがややこしいところで、教育制度や名称に違いがあるにもかかわらず、
実際に行っている業務はほとんど同じなので、
心理職自身も、「公認心理師と名乗ったらいいか?」「臨床心理士と名乗ったらいいか?」
と迷いながらも、「伝わる方でいいか」と、つい曖昧になってしまっているのではと思うのです。

国歌資格としてのプライド

以前、アメリカから旅行でいらしたClinical Psychologistの方が、
「せっかくだから日本の臨床心理士と話をしたいと言っている」とたまたま声をかけられ、
お昼休みにお話をするというご縁をいただきました。

片言の英語で、当時、国家資格化していない現状などをお話をしていた時に、
「自分たちの仕事にプライドを持って取り組んでいけば、必ず国から必要とされるはずだ」
と、彼に言われました。

日本ではプライドという言葉は、「プライドが高い」といったように、
ややネガティブなニュアンスで使われることが多いですが、
プライド(つまり自負)を持つことの大切さを教えていただいた気がしました

公認心理師という国家資格ができた今も、
それぞれが自負を持てていないとしたら、少しもったいないような気がします。

日本認知・行動療法学会の記事でも、
公認心理師資格を持っていることが一つの信頼であることを強調させていただきましたが、
やはり国家資格であるからには、
そうあるべきで、そうあるように努力しなければいけない
と改めて感じています。

ということで、一人でも多くの公認心理師が、
「公認心理師の〇〇です!!」と胸を張って名乗れるように、
まずは皆さんに公認心理師という資格を知っていただけたらと思っています。

KokoTeraホームページから「公認心理師の紹介動画」をご視聴いただけるように、
アップロードいたしましたので、ぜひご視聴ください。ご感想もお待ちしております。

>>関連サイト
NPO法人 健康寺子屋 ホームページ
NPO法人 健康寺子屋 KokoTera事業 ホームページ
一般社団法人 公認心理師の会
公益社団法人 日本公認心理師協会

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