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KokoTeraブログ

公認心理師・臨床心理士/博士(医学)
医療現場でカウンセリング歴15年以上。小学生2児の母。
仕事や育児、病気との向き合い方など、様々なご相談に乗ってきました。
このブログでは、心理士として、大学教員として、母として。
ゆかいな日常生活をお届けしながら、
日々の生活に役立つ心理学のエッセンスをお伝えしていきます。

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音楽ってやめられない~技あり学習心理学5~

うちの家族、ちょっと変わっているなぁ

「うちの家族、ちょっと変わっているなぁと感じること」(さんま御殿風)
讃美歌
童謡
宝塚曲
アニソン
演歌
・・・朝でも夕方でも。誰かがなにか歌っています♪

小学生姉妹でパートを分けてハモっている時もあれば、
母がついつい口ずさんだ曲の続きを姉妹が歌い始めるときもあります。

歌が特技とか、歌が趣味とか、ともちょっと違うような。歌が日常です。

やめられない、とまらない

ある意味で、親も子も歌がコーピング
嬉しい時も、悲しい時も、歌っている時は穏やかな心に戻れるので、
我が家にとって、歌はとても大事な存在なのですが。

好きだからこその・・・
やめられない、とまらない。かっぱえびせん状態なのです。

何かの音やリズム、誰かの歌いだしをきっかけに、すぐに全員歌いだしてしまうので、
ちっとも物事に落ち着いて集中できないのが玉にキズです。

このエピソードはちょっと特殊過ぎて、あまり皆さまの共感を得られないかもしれないのですが、
我が家にとってはわりと深刻な問題で、ご飯や勉強に集中できなくなり、
「みんな!いったん歌うのやめよう!」という会話が日常的に交わされています。

あらためて考える歌うきっかけ

学習心理学のメカニズムで整理するためには、「歌う」行動の前に生じるきっかけ探しが必要です。

我が家の場合、先ほどお伝えしたように、
なにかの音やリズム、誰かが歌い出しがきっかけで、
家族コーラスが始まってしまうことが非常に多いのはもちろんなのですが、
先日次女がふと漏らした「この音楽がいつも頭の中でいっぱいなんだ」という一言で、
はっと気づいたことがありました。

それは、「そもそも頭の中に音楽が流れ続けている」ということ。

なにかの「音」や「リズム」で、ふとした瞬間にスイッチが押されてしまえば、
いつでも歌い始められます!!という。準備万端状態の私たち。

そりゃあ歌っちゃいますよね。

行動のきっかけである先行刺激には、状態と直接のきっかけがあります。
行動を制御しようと考えるとき、わたしたちは、
状態のコントロールをしながら、直接のきっかけを減らすように働きかけるという方法をとります。

直接のきっかけがなかなか無くすことができない場合、
状態を少しでもコントロールする方法があるということですね。

頭の中の音楽をコントロールする作戦

頭の中の音楽をコントロールする・・・
そんなことできる!?というのが最初に思ったことですが、
ひとつ思いついた!母のひらめき!!

「クラシック音楽を流す」

頭の中に音楽が流れることを止められないならば、
頭の中に流れる音楽の中身を変えてはどうだろうか?という作戦です。

これ。なんと、上手くいきました。

歌詞なしの音楽であれば、
そのメロディが頭に流れていても、一緒に歌い始めることはないのです!

その静かなメロディに合わせて体を揺らし、静かにそれぞれの活動に入りました。

これは、たまたま我が家の子供たちがバレエを習っているため、
クラシック音楽を聴き慣れている、ということも影響していると思います。

しかも元気な時だと・・・バレエを踊り始めてしまうので逆効果な時もあります。

「行動の前のきっかけ」!!
改めて着目してみると、けっこう奥深いです。

>>これまでの投稿もぜひご覧になってみてください。
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