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KokoTeraブログ

公認心理師・臨床心理士/博士(医学)
医療現場でカウンセリング歴15年以上。小学生2児の母。
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日々の生活に役立つ心理学のエッセンスをお伝えしていきます。

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デジタル世代の穴~技あり学習心理学1~

生活

アナログ世代のさけび

まだ次女が、幼児だった頃のお話・・・

ある時、ニュースでものすごい山火事の映像を見ていて、
「ちょっと戻して?」と言われたことがありました。

アタマの中に一瞬ハテナが浮かびます。(・・ん?)

「これはね、テレビだから。戻せないのよ。」
「なんで?」
「うん、だからテレビだからね。今やってるものだから、今しかないの。」
「なんで??」

全然通じない!!!

まさにデジタル世代との世代間ギャップを痛感させられる出来事でした。
HDDに好きなだけ撮りためて、いつでも録画した番組を見られるのはもちろんのこと、
ネットを開けば大量の動画が、好きな時に好きな速度で見られる時代。

これが当たり前という感覚で育ったデジタル世代にとったら、
「今しかない」の意味が分からないんだ
。唖然茫然。こちらの方が「なんで?」でした。

ちなみに、これを言うと年齢がバレてしまいそうですが、
私は、ちょうどアナログとデジタルのはざま世代だと思っています。
中高生で携帯電話が流行り、大学生の最後にスマホが登場、
社会人になった頃には、メールやチャットでのやりとりが当たり前になっていました。

研究者という仕事柄、PC業務も多かったので、
デジタル化に対して、とくべつ否定的な感情も持っていなかった私ですが、
それでも子どもの存在によって自分がアナログ世代だと思い知らされる出来事が多々あるのです。

タイムマシンに乗って過去へ

さてそんな「はざま世代」の私の幼少期はというと・・・
金曜7時からの「ドラえもん」を楽しみに生きている純粋な少女でした。どっぷりアナログです。

一応、VHSレコーダーに録画機能もあったはずですが、
録画できるのはよほど特別な番組だけで、それは大人のためのものでしたから、
金曜は7時までに、宿題・ごはん・お風呂を終わらせる!というのが当たり前でした。

親からの小言ベスト3に
「ほら、ドラえもんが始まっちゃうわよ!」が入っていたに違いありませんが、
ドラえもんのためですので、大はりきりです。
「ほら、学校行く時間よ!」とは違います。

現代にもどってみると

皆さまは、家庭でご褒美というのを使うでしょうか?

たとえば、「宿題終わったらテレビ」「片付け終わったらゲーム」と、
やることを先にやってからねという教育は、いまもむかしも良くあると思うのです

しかし、大きく違うのは、
ご褒美である「テレビ」や「ゲーム」がいつまででも待っていてくれるというのが今の時代です
土曜5時のドラえもんは、7時に見ても、日曜に見てもいいのです。

そうなると人間なにが起こるか・・・だらだらやる!!!

「早くしなさい。終わったらおやつにしましょう。」と話していて、
気づいたら夕方5時・・・なんてこと、我が家では日常茶飯事です。

なかば言い訳ですが、
「子どもがダラダラして、なかなか行動が始まらない」これって時代のせいかもしれません

時間管理は枠づくり

それだけ時間管理が難しくなっている時代自己コントロール力が求められるのです。
そのために大事なのは気合と根性!!
・・・ではなく、おそらく時間管理のちょっとした工夫ですよね。

たとえば一つ。「あえて中途半端な時間に予定を入れる。」

まず、土曜8時半からの習い事。
帰ってきたら疲れてちょっと休憩したくなり、
そのまま気持ちがゆったりして、お昼ご飯までには宿題が終わらず、
午後もダラダラ宿題をしているうちに、気づけば夕方・・・何もできなかった・・・

一方で、日曜11時半からの習い事。
はじめは日曜に予定が入れられず困っていましたが、
「習い事までに宿題を終わらせよう。終わっていれば午後は遊べる!」という流れができ、
子どもなりの1つの区切りになっています。

本棚がないと、本や書類がなだれのように崩れてしまうのと同じように、
枠があるのとないのとでは大違い
時間管理も枠づくりが上手くいくと、大人も子どももペースをつかみやすいのかもしれません

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